院長のコラム

のどの痛み。あれこれ。

せせらぎタウンH26年2月号の健康一口メモに、のどの痛みについての話を掲載しました。一部を抜粋します。

 風邪の季節がやってきました。いろいろな症状のなかでも、やはり「ノドが痛い」といった症状を訴える方が多いようです。しかし人によっては「ノド」という場所は必ずしも同じ場所を意味していないため、「ノドが痛い」と言う方には具体的に「どこの場所が」、「どのように痛い」のかを確認する必要があります。
 風邪は一般的に鼻から声を出す部位である「喉頭」までの間に起こる炎症です。多くの場合、初期症状としてのノドの痛みは、「鼻とノドの間がヒリヒリする」といった症状が代表的で、ノドチンコの裏側(上咽頭)の粘膜が赤かったり分泌物が付着しています。また、風邪が治りつつある時期に「ノドがイガイガして痛い」と訴える方もいますが、ハナジルが後ろからノドに流れ込んで痛み感を起こし、しつこい咳などの原因にもなる「後鼻漏症候群」が考えられます。
 また、扁桃腺の炎症では扁桃腺が赤く腫れて白い膜が付着し、食べ物や唾液を飲み込むたびにノドが痛くなります。さらに、炎症が悪化すると、嚥下時痛とともに口が開けづらくなり、ノドチンコの外側が腫れます。扁桃周囲膿瘍とよばれる状態ですが、さらに炎症が首の組織にまで進展すると緊急の外科手術を行なうこともあります。
 特殊なタイプのノドの炎症として、声を出す喉頭の近くが腫れる急性喉頭蓋炎があります。この場合、強いノドの痛みとともに呼吸困難が急速に進行し、窒息など命にかかわる状況になることもあります。ノドが痛いばかりでなく、あたかも綿をまるめて頬に入れたような声になったり、体を横にすると息苦しく感じたりする場合にはこの急性喉頭蓋炎が疑われます。早い段階のうちに専門医を受診する必要があります。
 このように、「ノドの痛み」には様々な病気がふくまれる可能性があります。耳鼻咽喉科では、細くて軟らかい咽喉頭ファイバースコープを用いて、鼻腔や咽頭、喉頭を直接に苦痛少なく観察できます。また、それぞれの部位に薬剤を塗ったり吸入ネブライザー用いて薬剤を送り込むことで、より効果的に症状を軽減することも可能です。「ノドの痛み」に悩まされている場合には、お気軽にお近くの耳鼻咽喉科専門医に相談することをお勧めします。

[ 更新:2014-02-05 08:48:53 ]

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