院長のコラム

気になる病気、【鼻アレルギー】の巻

春を迎えあちこち花が咲く時期になると、どこの耳鼻咽喉科でも決まって鼻アレルギー患者が増えます。

 鼻アレルギーには、ある季節だけ症状の出る花粉症と一年中症状が続く通年性があります。
 繰り返すくしゃみ、鼻水、鼻づまりを主な症状とし、花粉症では目のかゆみも加わります。
 通年性鼻アレルギーの原因(抗原)は家のホコリ(ハウスダスト)が多く、人体を噛んだりしないヒョウダニが主です。

 ヒョウダニは畳、じゅうたんなどに生息し、一般的住居の6畳間で平均100匹程度居ると言われています。
 一方、季節性アレルギーの抗原には2月から4月にかけて本州で猛威をふるうスギが有名で、ほかに初夏のイネ科(カモガヤ、オオアワガエリ)、秋のキク科(ヨモギ)もあります。北海道では5月~6月のシラカンバとイネ科花粉が主です。
 シラカンバ花粉症患者にはリンゴなどの果物を食べると口がかゆくなる口腔アレルギー症候群の患者が多いことも有名です。最近鼻アレルギー患者が増えていますが、食事の欧米化による体質変化、住居の密閉化によるダニの繁殖、大気汚染、心理ストレスなどの原因が考えられます。

 治療は三つに大別されます。第一は抗原除去で、抗原との接触を避けるため生活環境から抗原物質を減らすことが重要です。

 ダニの場合には絨毯やソファを取り除いたり、こまめに換気を行いダニの成育しにくい環境を作ることが大切です。
 第二の治療法は抗ヒスタミン薬、抗アレルギー薬、局所ステロイド薬などを用いる方法で、治療の柱です。
 最近では眠気などの副作用の少ない薬が多く開発されています。
 これらの治療でも特に鼻づまりが治らないとき、第三の方法としてレーザーなどを用いた手術を行います。
 最近では鼻アレルギーの鼻水がのどに流れ込んで長く持続する咳の原因となりうることも知られつつあります。

 もしも、毎年春先になると鼻風邪を引いたり咳が続く場合にはぜひ耳鼻咽喉科医にご相談下さい。

[ 更新:2007-07-12 14:48:34 ]

コラムのインデックスに戻る